私が以前岡山に引っ越して一番初めに働いた縫製工場は、誰もが知っているブランドを多数手がける
とても大きな縫製工場でした。
そこで私は一番初めに担当として任されたのはこの横止めと言う場所の部分縫いでした。
初めの頃はともかく必死で、汗がしたたって商品につかないようにというくらい。
おかげさまで今でもコバステッチは目をつぶってでも縫えます(ウソw)
横止めは児島の縫製用語ではクインチとも呼びます。
デニムの縫製に於いて児島ならではの縫製用語というのが結構あって、
それはそのうちまた書こうかなとも思いますが、今日はクインチのお話。
クインチはポケット横の脇を抑えるためのステッチです。
名前の由来がとても印象的で面白くて、諸説あるようですが、
横止めの寸法を「7インチ」と書いてあったものを読み間違えてクインチと読んでしまってから、
今でも横止めのことを児島ではクインチと呼ぶそうです。
とても面白くって、今でも一番印象に残ってるエピソードです。
他にも色んな児島用語や、もしかしたらそこの縫製工場のみの用語かもしれないというものは多数あって、
普通に仕様のお話しなどしているときに、児島の縫製工場以外だと、「ん?」と言われることもしばしば?
そんなこんなで今日も休み返上、パンツの前身頃から縫い始めます??
以上、今でも大変お世話になっている児島の方からの受け売りのお話しでした?